2023.05.10 DIY賃貸について

4月のカレンダー

子供の頃、すぐ手が墨で汚れてしまって習字が苦手だった奧村隆充です。

DIY賃貸というものがあって何度かここでも書いていますがいろいろ検証してみました。

まず貸主がDIY型賃貸を選んだ時のメリットです。

  • 市場競争力の向上:DIY型賃貸は、一般的な賃貸住宅よりも、住環境を自分でカスタマイズできるため、市場競争力が高いと言えます。貸主は、より多くの入居希望者からの問い合わせを集めることができ、空室率の低下や家賃の引き上げなど、経済的なメリットを享受することができます。
  • 清掃や修繕の手間が省ける:DIY型賃貸では、入居者が自分で改装やリフォームを行うため、貸主の手間が減ります。入居者が改装した部屋は、自分で清掃や修繕を行うため、貸主はそれらの手間を省くことができます。
  • 賃貸物件の価値向上:DIYによる改装やリフォームによって、部屋の内装や設備が充実し、賃貸物件の価値が向上することがあります。貸主は、入居者が行った改装やリフォームによって、物件の魅力を高め、家賃の引き上げや、将来的な売却時のプラスαの効果が期待できます。

一方、DIY型賃貸に向いている借主はどんな人なのかを考えました。

  • 手先が器用でDIYに興味がある人:DIYをする上で、木工や塗装、配線、水道など様々な技術が必要になります。そのため、手先が器用でDIYに興味がある人に向いています。
  • 家具やインテリアにこだわる人:自分でリフォームを行うことで、自分好みの家具やインテリアを取り入れることができます。そのため、こだわりのある人に向いています。
  • 節約に興味がある人:DIYによって、住環境を自分で作り上げることで、お金を節約することができます。
  • クリエイティブな人:DIYは、自分で考えてアイデアを出し、自分の手で実現することができるため、クリエイティブな人に向いています。
  • 安全面に十分注意できる人:DIYは、危険な作業も多く含まれるため、安全面に十分な注意を払える人に向いています。

貸主からすると自由にリフォームできるという契約はプロが必ずしも作業しないので改悪されてしまう心配があります。これに対しては契約の中でいくつか決めておく必要があります。

例えば次のようなことをあらかじめDIYする前に文書でかわすことを契約に盛り込みます。

  • リフォームについての契約書:入居者がリフォームする際には、貸主と入居者でリフォームについての契約書を作成し、改装やリフォームの範囲、許可の必要性、リフォーム費用の負担、リフォーム後の状況などを明確にする必要があります。
  • リフォームの許可制度の導入:貸主は、入居者がリフォームする際には、貸主の許可を得る必要がある旨を契約書に明記することで、入居者にリフォームの自由を与えつつ、適切な管理が行えるようにすることができます。
  • リフォーム費用の負担について:リフォームにかかる費用の負担についても、入居者と貸主で明確に取り決める必要があります。一般的には、リフォームにかかる費用は入居者が負担することが多いですが、貸主と入居者で取り決めが異なる場合もあります。
  • リフォーム後の状況について:リフォーム後の状況についても、入居者と貸主で合意する必要があります。例えば、入居者が退去する際には、リフォーム前の状態に戻す必要があるかどうか、リフォーム後の状態を次の入居者に引き継ぐかどうかなどを決める必要があります。

DIY好きな人とって、自由にリフォームできる家は楽しいものとなると思います。

だんだん相続で古い家屋を取得したものの活用に困っていた方でDIY型賃貸を選ぶ方が増えてくるかと思います。

国交省でも、DIY型賃貸という言葉を公式に使い始めましたので、空き家の活用について興味を持っているのだと思います。

今までは壊して立てることで経済を回してきましたが、人口が減ってきた局面で方向転換してきたのではないかと思います。

もしもご興味のある戸建をお持ちの方でDIY型賃貸などに興味をお持ちの方はご相談ください。

不動産に関する相談をおまちしています

ご相談はメールでも受け付けています

ご相談は無料です。不動産相続関係のセミナーを5月、8月、11月、2月に仲間とやっています。