カチコチ通信おんらいん 20221114

11月のカレンダー
11月のカレンダー

子供の頃、スイカの白いところを食べて外の緑の皮がみえるほどかじっていて保育園の先生に意地汚いと叱られた奧村隆充です。

家が建っていて隣との境界に塀が建っているという風景でも、実際の権利敷地と現況敷地が一致しないことがあるので、その塀は境界(筆界)にはならないことがあります。

売買に相談に来た方の話を聞くと妙なことを言い出した

土地を売りたいとお見えになって、知り合いの測量士に図面を作ってもらったと見せてもらったところ、なにやら測量士の作る図面と様子が少し違う。

この現況境界って書いてあるのですが、なぜ「現況」ってついているのですか?

お客さん

実は、公図と実際の土地の形が違っていて。

ただ、先代からずっとこのままなんです。

といって、公図を見せてくれた。

地図や写真と、現況測量図と、比べると一致しませんね

お客さん

売れますか?

売ることはできますが、建て替えをするときに、思ったような家が建たない可能性があるので、値段は面積分の値段は出ないかもしれません。

どうされますか。

弥富市では

この物件は弥富市のものなのですが、木曽川の治水工事などにより、新しくできた土地があったりします。

新しくできた土地に登記が備えられていないときから使用開始をしてしまった人がいてあとから筆を入れていったことが原因だったり、その工事に尽力したため土地を尽力した人への報酬の一部として渡すときに実際の地図ではなく面積だけ確定していた場合で後から図面を作らなければならなくて最初の合意が不明のため無理やり図面に落とし込んだりやらが原因ではないかと想像しますが、何らかの原因で、現況と図面が一致しない場所がたくさんあります。

一致しないと問題が発生します

一致しないだけではなくて、全く違う形になっていたりしますので、(面積分だけ正方形に図面が作られていて、その正方形があちこちに散らばっているような図面が公図で、実際は、道路があり、それに普通に50坪くらいの住宅用地が道にそってならんでいる)改めて建築確認申請するときには公図上(筆界の中の)どこに家を建てるかを記載しなくてはならないので、記入不可能で申請ができません。

解決する方法

きれいに解決するには、ミニ区画整理をすればよいでしょう。

ただミニとかいたものの、実際は普通の区画整理と同じ手続きが必要なため、簡単にはできません。

市役所や登記所や銀行などを巻き込んで許可を取ってやらなければいけませんので、お金も時間もかかります。

なので、こういう事業は住んでいる人やそこの地権者だけの力では進まないので、市の協力が必要かと思います。

民間でやろうとするなら、誰かが一時的にすべての土地を買い、分筆してそれぞれに分配するということになりますが、契約関係が複雑なので、難しいのかと思います。

この中に所有権不明土地が混ざってしまうと、ますます解決が遠ざかります。

弥富市にご尽力いただきたいという気持ちです。

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