かちこち通信おんらいん 20221130

11月のカレンダー
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子供の頃、オロナミンCのコマーシャルが好きだった奧村隆充です。

囲繞地(いにょうち)をご存知ですか

周りを取り囲まれた土地のことで、取り囲んでいるのは自分のものではない人のものの土地のことで、簡単に言うと道路に通じていない土地のことです。

おそらく一つの土地を分筆することによってできたり、いろいろな事情でできたのかと思います。

普通に考えれば、道路に接していない土地を買う人はいないかと思います。

なぜなら単独では建物を建てることができないからです。

建築するには公道に接していなければなりません

建築基準法上、公道に2m以上接していない土地には建物を建てることができません。

囲繞地に建築をするには、公道へ通じる道通行地役権を取得し、特定行政庁と協議の上認められれば建築ができますが、通常はできません。

囲繞地に建物が建っているのは、例えば一団の土地に戸建ての社宅が建っていて、それをどこかの時点で戸建ごとに敷地を分筆し、居住者に売った場合などが考えられます。

囲繞地通行権(いにょうちつうこうけん)

建物を大切にリフォームしながら、ここに住み続けるのであれば、通行については囲繞地通行権というものが認められますので、どこかしらから出入りすることはできると思います。

この囲繞地通行権は分筆によってできた囲繞地についてはもともとの通路について無償で認められることになっています。

分筆によらない出できた囲繞地でも公道へできるだけ被害が少ない範囲で有償で囲繞地通行権は存在します。ただ、どの場所が被害が少ないかについては争われる場合もあります。

囲繞地通行権(いにょうちつうこうけん)は土地に付随して権利移動するものと考えられている

またこの囲繞地通行権は土地に付随する権利と考えられていますので、土地を売却した場合は所有権が移っても一旦取得した囲繞地通行権は消滅しないものとの判例があります。

例えば、囲繞地(いにょうち)はこうやってできたりします

私の住む弥富市には兄弟で分けたため囲繞地に家が建っているケースがあります。

少し前までは大地主の子供は親から家を与えられることが習慣となっていました。そして次世代の家は今度は自分が建て与えるものでした。

なので、自宅の大きな敷地に、もう一つ家をたて、住まわせるということがおこります。

そして何らかの理由でその家を売ることになったときに、囲繞地が生まれたりする場合があります。

また、世代が進むと、もとは親戚だったものが、そういった意識が薄れ他人と変わらなくなった場合必ずしも気持ち良い関係でない場合もあります。

もしも囲繞地(いにょうち)に関わることがあれば

いろんな要因で、囲繞地がうまれ、トラブルが生じたりします。

いろいろな事情により囲繞地に住むことになった場合は、ちゃんと囲繞地の承諾なしに得られる権利についてよくお知りください。

建物を建てたい方が、新規に購入することはおすすめしません。

現在囲繞地を持っている方で売却したい場合は一度ご相談ください。

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